おっす。ロック小僧だぜ。
今回は、Dead Kennedysの「C.L.P.LIVE.1982.11-26」だ!
だいぶ昔に購入したものだが、やはり調べると「Unofficial Release」。
つまり、海賊盤だ!
どうしても、大物バンドとなると、こういうのが出てきちゃうんだわな。
勿論、こういうリリースの在り方を肯定はしないが、「Dead Kennedys」と「楽曲」が素晴らしい事に変わりは無い。
彼らの、戦慄のライヴを体感できる最高のライヴ・アルバムだ!
目次
Dead Kennedys(デッド・ケネディーズ)とは?
アメリカのハードコア・パンクバンドだ(1978~1986)。
癖のあるサウンド。
元舞台俳優のVo.ジェロ・ビアフラ(Jello Biafra)が放つ毒満載のパフォーマンス。
1980年代前半のUSハードコア・パンクシーンの代表的バンドだ!

Dead Kennedys
パンク・ロックバンドのみならず、まこと多くの有名バンドが、その影響を公言するカリスマ的存在だ!
著者の周りの(著者は、ネオロカビリー・バンドをやっている)、バンド関係の友人に「Dead Kennedys」ファンがホントに多く存在する。
だって、かっこいいもの!
彼らのサウンド。
単純に「ハードコア・パンク」と表現するのに、やはり違和感がある。
ハードコア・パンク的な、2ビートの速い曲も勿論演奏されている。
…が、メンバーの音楽的ルーツは多彩。
パンク以外に、ロカビリー、カントリー、ジャズ、ファンク等がある。
抜きん出た攻撃性を、まことに面白い音楽性で表現する、唯一無二のパンクバンドなのだ!
また、
・サンフランシスコ市長選に立候補する(1979)。かなりの票を集めるが、落選。
・Jello Biafraの生み出す作品や発言等で法廷闘争が起こる。
・「Bedtime For Democracy」リリース後にメンバーが脱退しビアフラだけになるが、後にロイヤリティーの問題で訴訟となる。
…など、色々な意味で強烈な存在感を放っている。

「Bedtime For Democracy」民主主義よ永眠なれ,1986
だがまあ、著者が感銘を受けている部分はやはり、
「戦慄のサウンドとステージング」の部分だ。
Jello Biafraが居ないのに、「Dead kennedys」として演っている動画を最近観たな。
?何だそれ?
俺は、全然良くないと思ったぞ。
皆は、どう思うかな?
「あえて言おう!カスであると!」
戦慄!海賊盤ライヴ・アルバム「C.L.P.LIVE.1982.11-26」!

海賊盤ライヴ・アルバム「C.L.P.LIVE.82.11-26」

裏面。収録曲。
どうですか。この海賊盤丸出しのジャケット(笑)。
あと、驚愕の事実…
「トラック分割がされていない…。」
…つまり、37分強のライヴ音源が、1トラックに繋がってしまっている(笑)
初めて聴いた時、声に出して
「…うっそ~ん。」
って言ったもの。
しかし、内容は最高だ。
先程述べた欠陥も「パンクだ」と感じてしまう程に。
「屈折したギターが生み出す異様な空気感」
「曲間の緊張感、徐々に高まる興奮」
「そして、攻撃性に満ちた楽曲の大爆発!」
テンポを突っ込みまくって、演奏が半ば(で済んでいるか?)崩壊もお構いなし。
本当は、スタジオ盤のハイクオリティな演奏を「一発録り」で行えてしまうほど、「高い演奏力」を持っている。
しかし、彼らはそれにこだわらない。
特に、この音源は荒々しいな!
そんな「戦慄のライヴ」の模様がストレートに伝わって来る。
最高の音源だ!
俺は、毎回ついつい37分強をぶっ通しで聴いてしまう。
海賊盤「C.L.P.LIVE.1982.11-26」収録曲のYouTube動画!
流石ライヴ・アルバム。たて続けに名曲だらけ!
ついつい、動画が多くなってしまう。
でも、これでも足りないくらいだ。凄いんだよ、このライヴ!
Bleed For Me
イントロのギターの醸し出す異様さ。
もう目が離せない。
瞬間的に、単純に「ハードコア」で括る事の難しさを感じる。
USハードコア創世期に、ハードコアを突き抜けて行く怪物。
出るわ出るわ、強烈な攻撃的リフ。
かっこ良すぎるわ!
Kepone Factory
先程述べた「高い演奏能力」。一発録りの様子だ。しかし上手いな!
そして、楽曲の持つ強大なエナジー。
興奮だ!
Life Sentence
これは、ハードコア・パンク色の強い楽曲だ。
そりゃ、客もこんな感じになるわな。
興奮するわ~!
Jello Biafraの「バタつく動き」と「顔芸」にメロメロだ!
Police Truck
何とも屈折したギター。
曲の持つ、強烈なオーラとハイレベルな音楽性に圧倒される。
たった2分強で、規格外のバンドであると納得させられてしまう。
Nazi Punks Fuck Off!
「ハードコア大爆発」
先程が「2分強」であれば、この曲は「40秒強」だ。
Dead Kennedysが人の心を制圧するのには、その程度の時間があれば十分なんだな。
感動!
California Uber Alles
舞台を観ているかのような壮大な楽曲展開。
そして、場を支配する強烈な「負のオーラ」。
初めて聴いた時、本当に衝撃を受けたな。
かっこ良すぎ。
Rawhide
カントリー/ロカビリーのルーツを強く感じさせる楽曲だ。
それが、見事パンク・ロックに結ばれている。
Dead Kennedysは、やっぱり異能だよ。
怪物バンドだ!
こういった楽曲が収録されている、海賊盤ライヴ・アルバム「C.L.P.LIVE.1982.11-26」!
参考動画の演奏は、まだ綺麗なぐらいだ。
その位、このアルバムは激しい造りに仕上がっている。
あえて、荒々しく演奏される名曲の数々。
興奮なしに聴く事は不可能だ!
因みに、今回載せた「Kepone Factory」「Rawhide」は…
・アルバム「IN GOD TRUST,INC.」
・DVD「IN GOD WE TRUST,INC. The Lost Tapes」
…に、そのまま収録されている。

「IN GOD WE TRUST,INC.」1981.

DVD「IN GOD WE TRUST,INC. The Lost Tapes」
かっこいいぜ~!
是非、体感してくれ!
まとめ
・USハードコア創世期の代表的バンド「Dead Kennedys」。その音楽性は、ハードコアに括るには困難な程壮大だ!
・勿論、パンクロックとしても抜きん出た攻撃性も持ち、楽曲の放つ強烈なエナジーに制圧されてしまう。
・「高い演奏能力」を持ちながら、それにこだわらぬアグレッシブなステージング!ロック小僧大興奮!
・海賊盤「C.L.P.LIVE.1982.11-26」。その戦慄の演奏は、特に荒々しく強大なエナジーを放っている。ちょっぴり おしっこ漏れてしまう。
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