今回は、Ash(アッシュ)の「1977」をレビューするぜ!
筆者が、高校生の時に聴いて衝撃を受けた、堪らないロックバンド。
そして、このアルバムを生み出した彼ら。
結成当時、高校生!
「恐るべき子供達」による、何とも堪らぬ「喪失感」溢れる珠玉のアルバムだ!
胸キュンだ!
いや、軽い意味では無く。
目次
Ash(アッシュ)とは?
アイルランドのロックバンド(1992~)。

Ash
オリジナル・メンバーは…
Vo.Gt.ティム・ウィーラー(Tim Wheeler)
Ba.マーク・ハミルトン(Mark Hamilton)
Dr.リック・マックマーレイ(Rick McMurray)
15歳のティムとマークは、通っていた学校の2年年上で、当時から音楽狂の変人として周囲からみられていたというリックを誘い3人でアッシュを結成。
バンド名は、辞書の中から自分たちが気に入った最初の単語から名づけられた。当初は地元でのライブ活動しか行っていなかったが、ほどなくして英国内に吹き出したブリットポップブームの風に乗り、エラスティカの前座に抜擢されてツアーをこなすようになった。
しかしこのころのメンバーはまだ高校生活と並行して活動をおこなっていたため、直後のグリーン・デイからの前座依頼を、「試験があるから」との理由で断っている。
この時期、ミニ・アルバム『トレイラー』をリリースし本格的にデビューする。シングル「カンフー」(全英57位)がスマッシュ・ヒットした1995年から彼らは「恐るべき子供たち」として脚光を浴びるようになる。
この年にワールド・ツアーの一環で初来日を果たすも、やんちゃが過ぎて宿泊したホテルの一室を破壊してしまうという事件を起こす(このことは本国でも話題となった)。引用:Wikipedia
あの、グリーン・デイとの共演を蹴った理由が大爆笑だ。
そして、その理由じゃ「仕方ないよね」(笑)
結成当時は、まだ高校生!
「スター・ウォーズと、ジャッキー・チェン大好き」のVo.Gt.ティム少年(15歳)
「スター・ウォーズと、ヘヴィーメタル大好き」のBa.マーク少年(15歳)
「ピクシーズ(また出て来た!)、ビートルズ、デビッド・ボウイ大好き」のIQ高げなDr.リック少年(17歳)
の構成だ。
ニルヴァーナに代表される、パンクを基礎とした音楽的潮流に触発され結成される。
ブリット・ポップらしい、やや気怠く・甘い楽曲を、ヘヴィー・ラウドなサウンドで奏でるのが印象的だ。
それが、決して陳腐では無く、
むしろ「極上」だ!
筆者が、高校生当時感じたこの感覚…
おっさんになった今も、そう思う。
珠玉の名作。Ash「1977」!
タイトルの「1977」。
1977年は、メンバー ティムとマークの生まれ年であり、映画「スター・ウォーズ エピソードⅣ」(第一作目)が公開された年である。
「パンクの生まれた年」的な所とは関係なく、スター・ウォーズが重要な様だ(笑)
因みに、筆者もスター・ウォーズ大好きだから、このバンドの連中はいいヤツだという事が判る。
「スター・ウォーズ好きに悪い奴は居ない」
…違うか。

「1977」1996,1st
アルバムリリース時も、まだ19歳~21歳。
卓越した楽曲展開とサウンドの中から、「甘酸っぱさ」と「喪失感」を感じる。
高校生の時聴いたあの感覚、今聴いても蘇る。
…と言うか、今改めて感じて居るんだろうな。
きっと、そうだと思う。
そういった、堪らなさと共に、若さゆえ(?)の「おバカっぽさ」も感じる。
いきなり、オープニング・ナンバーの導入から、
「スター・ウォーズ的飛行物体」のサンプリング音で幕を開けるからね(笑)
最高だぜ!
名作「1977」収録曲のYouTube動画!
アルバム収録曲を、数曲載せるぜ!
Lose Control
若い疾走感!
ルーツ(ニルヴァーナ等の新たなパンクの流れに触発された)を感じさせる「らしい」香りプンプンの楽曲だ。
かっこいいってば!
Goldfinger
「地下室で一人」…
胸に来る喪失感…
この若さで、こんな楽曲作ってしまうのか。
…いや、若さゆえに溢れる香りなのか。
著者、鳥肌。
I’d Give You Anything
重厚で、グルーヴィーな楽曲だ。
素晴らしいリフだ!
だがそれに終始せず、堪らなく甘酸っぱいメロディーに展開する。
この、ハイレベルなポップセンス!
脱帽!
Let It Flow
何ともスウィートな曲だ!
が、一貫しているのはやはり「喪失感」だ。
アメリカのそれとは、また異なるオルタナティヴ・ロック。
ブリティッシュ・ロック香りを内包したそれが、「若者の切なさ」を盛り上げて来る。
感動だわ。
まとめ
・アイルランドの若者が結成したAsh。彼らの放つブリティッシュ・ロックを内包した、オルタナティヴ・ロックは俊逸だ!
・「1977」。「若さ」「喪失感」溢れるこの珠玉のアルバム。若かった頃の感情を呼び覚まし、且つ今やおっさんとなった筆者の心を震わせる。
・間違いなく、この「1977」は、ブリット・ポップ/オルタナティヴ・ロックの名作である。
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